トップ
年の瀬の実感
  
年の瀬の忘年会で久し振りに会う人からは、これからの成長を予感しているような口調が聞かれることはありませんでしたが、これがマジョリティの実感なのかもしれません。
また、企業業績と個人の生活との隔たりが大きくなっていますから、誰の為の経済成長なのかという素朴な疑問も湧いてきます。
業種の成長が誰に恩恵をもたらすのかは重要な問題ですが、近頃では、企業の業績向上だけが目的化している傾向もあります。
それではREITはどうなのかと改めて考えてみると、私の予測では、多少の紆余曲折はあっても後10年は成長を続けるだろうと思っています。
そしてその恩恵を最も受けるのは投資家だと思います。
REITの投資家になるのは簡単ですし、誰でも可能ですから、機会均等と言えますが、一方の供給側には期待した程の恩恵がありません。
「REITは儲からない」という声を良く耳にしますが、これには私も同感です。
それでは、REITの仕組みそのものに欠陥があるのかというと、必ずしもそうとは言えません。
どうやら従来のビジネススタイルではフィットしない業種のようで、それによって齟齬を来たしている面もあります。
どういうアプローチ、どういう展開が利益をもたらすのかが判然としていない状態です。
だからこそビジネスチャンスがあるとも言えますので、この正月に改めて考えてみようとも思いますが、冒頭に書いたように、「昔は松の内まで休みだった」という郷愁もあります。
どっちにしようかと考えているうちに正月が終わりそうですが、もしたかしたら正月はずっとそんな過ごし方をしていたような気もします。
<< 戻る