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2004.12.30.Up Dated.
年の瀬の実感
  
今年も後1日で終わりですが、このコラムをお読みになっている方も、既に休暇に入って自宅でご覧になっている人も多いと思います。
私の世代から見ると、年末年始の季節感が年と伴に薄れていくようで、ロングバケーション化しているように思えます。
確か昭和30年代頃では、松の内(一般的には1月6日まで)は商店も休みでしたし、職人さんたちは1月15日ぐらいまで休んでいたと思います。
私が新入社員の頃に、建売住宅事業に関わっていましたが、工事期間が年末年始に掛かると1ケ月近く工事が止まったことを覚えています。
その後「モーレツ社員」(既に完全に死語になっています)の時代に入り、バブル前には、正月の3ケ日にマンション販売を行なう例も出ました。
今日では元日から営業を始めているサービス業や小売業も多くなっていますから、珍しくはないかもしれませんが、当時としては、奇抜で、且つ、迷惑なアイデアでした。
働くほうにとっては、お客が来そうもない閑散としたモデルルームで過ごすのは面白くありませんし、ブレハブ小屋であれば寒くて堪りません。
それでも「根性」とか「ガッツ」がもてはやされた時代でもありますから、 TVニュースに取り上げられたこともあります。
当時の時代背景は右肩上がりの成長でしたから、色々な試みがありましたが、今はどうでしょう。
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