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  注目されつつある不動産投資
  
こうなると、完全に専門領域に入りますが、不動産投資専門家というのが極めて少ないのが実状です。
個人投資家からは、株式や債券投資なら証券会社に相談できるが、不動産投資となると証券会社等では対応できず、不動産業者に相談すると、不動産投資という視点では要領の得た説明が受けられないという声も耳にします。
不動産を投資という眼でみるには、他の投資商品との比較やメリット・デメリット、さらには、リスクスプレッドやポートフォリオという証券的な考え方も必要です。
こうなると、従来の不動産知識だけでは対応ができませんので、不動産業者は尻込みしてしまいます。
不動産を投資という視点で見るという物の見方は今後も強まってくると考えられますので、いずれ、不動産業界や金融・証券業界も個人需要の取り込みには不動産投資の知識が必須になってきます。 今のところ、それぞれの業界でも目立った動きがありませんが、個人のニーズが企業の先を行くという最近の傾向の一つなのかもしれません。
また、REITにとっても不動産投資という視点は、普及への足掛かりにもなりますので、ダイレクトにREITを売り込むより、不動産投資という視点でREITを説明するという方法も有効です。
個人への普及浸透活動は、大変手間と時間の掛かる仕事というのが常識でしたが、不動産に関する限り、ニーズが台頭してきているのに、供給側の対応が遅れているのが実状のようです。
例えば、不動産会社では、個人投資需要が増えているにもかかわらず、投資の説明ができない、セールストークが分からないという面がありますし、証券会社では、投資分散の一つして不動産投資を説明するだけの知識がないということが挙げられます。
筆者は、REITアナリストとしての活動をメインとしていますが、元々は、不動産投資顧問業として日本で第3番目に登録した不動産投資顧問業者ですので、不動産投資は専門領域です。
登録当初は本来の不動産投資という見方は、受け入れられませんでしたが、最近になって、ニーズが起ってきたと感じていますので、今後は、REITを取り込んだ不動産投資という切り口で普及啓蒙活動を行おうとも考えています。 また、購入か賃貸かという個人の率直な疑問にもアドバイスできるようにしたいと思っておりますので、いずれ何らかの方法で対応しようと思っています。

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