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REITの商業施設セクター
  
一方、UFJ銀行と東京三菱銀行の統合により、UFJの大口融資先であるダイエーのリストラに拍車が掛かり、店舗の売却も進みそうです。
ダイエーについては、既に、ユナイテッド・アーバン投資法人が碑文谷店を組み込んでいますが、 ダイエーの旗艦店ならばREITも触手を動かすでしょうが、不振店舗となると簡単に売却が進まないと思われます。
REITが大型スーパーを保有するのは長期安定収益資産として考えていますので、たとえ目先の利回りが確保されたとしても、数年後に閉鎖されてしまえばREITにとって不良資産となります。
商業施設の場合は、不動産的要素よりはテナントのマーチャンダイズパワーが重要ですので、ダイエーというテナントでは物足りないとも言えます。
それでも、一応REITは取得を検討すると思いますし、中にはバルク的感覚で引き取る銘柄があるかもしれませんが、本来は、このような資産はSPCを使った私募ファンドが扱う物件だとも言えます。
フロンティア不動産投資法人の登場によって商業施設セクターが活発化するのは結構なことですが、REITは長い時間軸の中で投資家利益を追求するという本来の目的を忘れないで欲しいと思います。
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