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2003.12.25.Up Dated.
REITの投資情報について 
  
REITが10銘柄にもなると、頻繁に不動産の取得が行われますが、取得された不動産に対する論評はほとんどありません。
REIT投資家にとって、次々に取得される不動産によって投資対象の銘柄がどのように変化したのか、その取得が投資家にとってプラスになる点は何なのかという疑問もあると思いますが、このような分析は簡単ではありませんし、手間も掛かります。専門的な内容を縷々述べられても意味が分からないので、より分かり易く結論だけを知りたいということになりますが、そのような情報がフリーで入手できることはまずありません。 また、単一銘柄だけに投資しているならば、定期的に該当する銘柄のHPにアクセスしておけば、ニュースを知ることはできますが、複数銘柄へ投資しているとなるとアクセスするだけでも手間が掛かります。
その点、このサイトには各銘柄の不動産取得ニュースがタイムリーに掲載されていますので、投資家のみならず、REIT関係者からのアクセスも多くなっています。サイトが実施したアンケートでも、REIT関係のニュースが一元的に見られるというというメリットを挙げる人が多いようですが、反面、もう少し詳しい情報が知りたいという声もあります。
現在REIT情報を提供しているサイトの数は多くはなっていますが、仕組みや体制等の基本的な説明はされていますが、投資情報の類ではありません。
元々、投資情報の発信には行政の規制もありますし、株式ではインサイダー取引規制もありますので、投資情報を発信し難い環境にあります。
従来より、行政は投資行為を勧めてはいませんでしたので、この様な規制を敷いたのですが、結果として金融資産が偏在してしまい、構造的な歪みが生じています。 最近では、有価証券投資の配当課税や譲渡課税が緩和されて、投資を促進するような環境に変わりつつありますが、投資情報の類を制限したままでは、子供に飴玉をあげるような政策に過ぎません。
一方、不動産投資については、来年度より不動産譲渡所得税率が軽減され、長期保有の場合には株式並の20%になりそうですし、個々の取引価格のデータも公開される等、少しずつ投資環境の整備が進んでいます。 もっとも、これですぐに不動産投資が活発になるとは考えられませんが、不動産投資情報の発信には行政的規制がありませんので、取引価格データを元にした分析情報や投資情報が増えてくる可能性もあります。
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