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2023.11.24.Up Dated.
情報と自己責任

 世の中に情報は溢れていますが、皆様は何処から情報を得ていますか。
マスメディアとかSNS、そして友人知人からという方が多いと思いますが、情報取得手段は別としても、その情報の真偽を確かめるのは至難の業です。
私達には、流される情報の真偽を確認する手段は殆どありませんから、信じるか信じないかの二択を自分で選ぶしかありません。
仮に世の中に流されている情報の多くがフェイクだとしたら、私達はフェイク情報で判断させられていることになります。
一つの例ですが、天気にしても自分の居る所の天気は確認できますが、何処かで大雨が降ったとか寒波が襲ってきたというニュースは、そこに行ってみるしか確認できませんから、結局は信じるか信じないかになります。天気でフェイクを流すなんてあり得ないと思うかも知れませんが、嘘は他人を騙すのでそれが面白いと思う人が居るのかもしれません。尤も自分に関係のない所の天気を知らされたとしても影響はありませんから、特に気にしなければ問題はなさそうです。
こんな事を言うのは、今はSNSで流される情報もかなりフェイクが混じっていると感じているからです。 容易に確認出来ない事象だと、フェイクはバレまませんから、流す方は慢性化します。マスメディアは世の中の傾向として流しますから、確認しようがなく、例えフェイクであっても検証することは出来ませんので、流し放題だとも言えます。
このような時代にあって私達はどう正気を保てば良いのかが問題ですが、結局は自分の判断に委ねるしか方法がありません。 自分がこれは事実だと感じるものを取り込み、それらの情報を集めて検証するしかなさそうですが、その判断の適否は分かりませんので、判断の結果のみ自分に還ってきます。自分の判断によって結果が自分に還ってくるのはフェアですから、正しくても違ったとしても自分に還ってくるのは納得が出来ます。
一方、他人の言によって左右される場合、その還ってくる結果によって他人を非難したり賞賛したりしますが、これを繰り返しているとキリがありません。
最近はワクチン接種の副作用が問題となっていますが、これも他人の言に従った結果によって体調を崩したりしていますから、その原因はワクチン接種を推進した政府・マスコミ・医者等の責任だと非難する論調が多いですが、結局は他人の言に従って選択した結果ですので、考えるべきは自分の行動と行動の根拠となる判断能力の問題だと思います。
簡単に言えば全て自己責任という事になりますが、これは至極当たり前のことです。人は自己責任を回避する為に他人に責任を転嫁しようとしますが、その行動を取ったのは自分自身に他なりません。まあ難しく考えなくても全て自己責任という考え方は分かり易いですし、とてもシンブルです。
特にREIT投資等をしている人にとっては馴染みやすいのではないかと思います。 誰かの推奨によって投資したが損をしたので推奨した人に損害を補填して欲しいと思う人も居ますが、この人達は儲けた時はどうしたのでしょう。儲けは自分に、損は他人へと考えるのは大変なお門違いですから、投資をしている人はこの事は容易に理解していると思います。
昔、不動産事業を行っている時に感じたのですが、販売したマンションが値下がりしたと言って損害を補填しろという裁判もありました。この人たちは値上がりした時は新たにローンを組んで値上がり相当の代金を追加で払う気があるのかと思いました。 当然値上がり益は自分で享受し損害は他人に転嫁するという姿勢ですから他人からは支持はされません。
結局は当たり前のことですが、世の中で何が正しい、妥当なのかは誰にも分かりませんから、自分の判断に頼るしかないのです。 そしてその結果は潔く自分で受け取るという事になるのだと思います。


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