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2023.10. 6.Up Dated.
ニュースの捉え方からの考察

 マスメディアでもSNSでも毎日色々なニュースが出てきます。 特に海外関係のニュースを見ていると、その真偽を確認する手段は乏しいものの、色々なサイトから同じような内容のニュースが出ると、何となくこれは本当ではないかと感じます。勿論それで100%信じられる訳ではありませんから「まあ、そうなのかな」という程度に留めています。
こういうニュースの中で近頃は災害に関するニュースが多くなっていて、米国や中国での洪水被害の発生が報じられています。更にはヒマラヤ山脈に大雨が降ったことで、氷河湖が溶けて大量の水が下流に流れ出し、インドの北東部に洪水が発生したという映像込みの報道がありました。またオーストラリアでは季節は春なのに気温が37度に上昇し真夏の暑さになったとのニュースもあります。これらはほんの一部のニュースではありますが、日本も今年は猛暑が続きましたので今年は異常気象と言えるのかもしれません。
天候以外でも米国の治安が悪化していて、万引きの横行や強盗の発生が増えていて、場所によっては無法状態とも言える程治安が悪化しているようです。この米国の治安悪化については、経済ニュースサイトや個人チャンネル等色々なサイトで報じられていますからあながち嘘ではなさそうです。

人は往々にしてこのようなニュースを追いかけて一喜一憂しますが、事の本質はどのようなイベントが起こっているのかを捉えて、その背景や原因となっている事象を探ることで、今の世の実相を理解することに繋がります。
但し、人によってはニュースを追いかけることはあっても、自分なりの考察をすることは苦手で他人の考察に頼る人も多いようです。本来は起こった事の背景を考察することが重要なのですが、個人の考察では限度かあると考え、他人との答え合わせをする人も居ます。その人の考察はその人のものであって、他人の考察と擦り合わせるのはマジョリティを求める気持ちからかもしれませんし、自分の考察に今一つ自信が持てないという気持ちからかも知れません。
このように他人との整合性や協調性を強く意識するのは日本人の特性だとも言われていますが、このような括りでの見方は意味がなさそうです。
どの国であっても、個性を主張する人と協調性を大事にする人は存在しますが、その割合が異なっているだけですから、その割合を問題としても社会学的には解明できません。
寧ろ協調性や他人との整合性はどの意識から発生しているのかを考察する必要がありますが、考察となると自分だけの領域になってしまいますから、協調性意識からは離れてしまう事になります。従って結局は協調性意識や他人との整合性意識は、人のどの部分から発生してくるのかを考えなくては堂々巡りになってしまいます。
これだという簡単に答えるが出る訳ではありませんが、協調性・整合性はエゴ又は自我という意識が源泉となった一種の防衛本能なのかも知れません。エゴ・自我の強さによって防衛本能も強くなったり弱くなったりしますから、協調性を大事にする人は防衛本能が強いのかもしれません。
そして更に考察を深めてエゴ・自我とは何処から発生しているのか、究極的には人間とはどういう存在なのかにまで考察が至らないとすっきりしないと思います。
人間はどのような存在なのかという全人類に共通した本質的な問題にアプローチしない人も居ますし、それは教育によって教えられていないこともありますから、自分で考察するしかありません。人間はどのような存在なのかが理解できると恐らく見える世界も認識も変わってくるのだと思いますが、残念ながらそれは答え合わせが難しいですから、万人が認める真実にはなりません。
それでも答えを求める努力を続けるか否かが重要になりますので、他人との偏差が広がる事を恐れては出来ませんから、結構厳しいものになると思います。


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