y

コラムトップ
2023. 3.31.Up Dated.
音楽を聴いていますか?

 こういう時代ですから、癒しの為に音楽を聞いている人も多いと思います。 携帯電話やネットを利用したり、本格的にネットワークオーディオを楽しんだりしている人と様々だと思います。
イヤフォンやヘッドフォンで気軽に聞いている人、スピーカーを使っている人といるでしょうが、気になるのは聞いている音楽ソースです。
あるアマチュア(音楽制作関係のオーディオマニア)の人がスペクトラムアナライザーを使って、サブスクの音楽配信の音楽波形を調べました。
スペクトラムアナライザーとは、音楽を連続した波形で表している機械で、連続した棒グラフが上下に動いているのを見たことのある人も多いと思いますが、このように音楽波形を一定の周波数帯域で表示してくれる計測器です。結構高価な計測器なので、オシロスコープは持っていてもスペクラムアナライザーを持っている人は少ないと思います。(勿論、私も持っていません)
この方は、サブスクの有料音楽配信サービスがどの程度の周波数帯域になっているかを調べようとして、色々な配信サービスをチェックしたようです。
結論から言うと、ハイレゾ(高音質・広帯域音楽ソース)と称していても、20Khzの波形は含まれていないとの事でした。人間の可聴帯域は20Khzが上限(但し、一般には15Khz前後までしか聞こえません)なので、それ以上は必要ないという事も言えますが、ハイレゾには40Khz以上の音も含まれているという事になっていますから、20Khzしか波形がないのは表示と異なるとも言えます。
勿論、配信側にも言い分はあると思いますし、現実に聴き分けられないので問題ないという立場かもしれません。しかし高性能のオーディオシステムや高性能ヘッドフォンであれば、20Khz以上の音は聞こえないものの、音質の違いとして聴き分けられるという説があります。一番端的な例はアナログレコードで、最近のレコードには20Khz以上の音も録音されていますから、再生側の能力次第では音質の違いが現れます。

話が逸れましたが、問題はこの検証で一部の音楽配信サービスで20Khz以上に特定の信号が繰り返し現れているという事です。
このような波形は敢えて可聴帯域外に一定の信号を付加しようとしなければ作れません。
これがどのような意味を持っているのか分かりませんが、このような音楽を聞いていると、聞こえないものの脳には特定の信号が絶えず流れ込んでいることになります。特にイヤフォンやヘッドフォンだと直接聞くことになりますので要注意です。 人間を不快にしたり、感情的になり易くしたり、果ては健康を害する事にもなりかねません。
勿論、イヤフォンやヘッドフォンで聴くのが問題なのではなく、音楽ソースによっては要注意だという事です。 若い方はiPhoneで音楽を聞く機会が多いでしょうから、知らぬ間に可聴帯域外に信号の入った音楽を聞かされている可能性があります。
誰が何のためにそんなことをしているのかという問いもあると思いますが、今の世界はそのような事ばかりだとも言えます。食べ物も農薬まみれですし(日本は使用が許可されている農薬が圧倒的に多い)、衣食住全てを見直す必要がありそうです。
全てを変えるのは容易ではありませんが、先ずは現実にどのような事が行われているのかを知ることから始める必要があると思います。


Copyright (c) SYC Inc. All rights reserved.