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2018. 5.11.Up Dated.
国際情勢と国内問題

 北朝鮮問題が一応の進展を見せ始め、これで東アジアの混沌とした状態は取り敢えず緩和されることになりそうですが、一方で、中東が再びきな臭くなり始めています。
米国がイランの核合意を破棄した意図は良く分かりませんが、少なくともトランプ政権に世界戦略はなさそうですから、各国の意図と行動によって趨勢が決まっていくことになりそうです。
経済分野では、米国が貿易摩擦を再燃させていますから、これも日本への影響が大きいそうですし、今年はマクロ経済も予測不可能なのではないかと思います。
こういう時の政府の役割は、国際外交を活発化して、各国の思惑や意図を把握して国益を守ることだと言えます。幸い河野外相は歴代で最も外国訪問の多い外務大臣のようで、時期に適った人材のように思えます。

一方、国会は漸く審議が再開しましたが、野党は日本が置かれている立場を考えず、卑小な国内問題ばかりを取り上げて騒いでいます。どうやら野党は時代の趨勢に取り残されているようで、マスコミの報道だけを頼りに政治活動を行っている感があります。
今は一般人でさえマスコミの報道だけで判断したり動いたりするのは懐疑的になっていますが、野党は新聞と週刊誌・テレビの情報だけで動く昭和感覚の集団のようです。
国会議員には税金からかなりの額の歳費が支出されていますから、審議拒否はサボタージュに該当しますから、どうしても審議拒否をするならば、国民が納得出来る理由が必要になります。
それをマスコミの報道に基づいての行動だと言うならば、何時の時代の感覚なのか見識を疑います。
また女性議員がセクハラの法制化を唱えていますが、国会議員である以上時節に合わせてもう少し骨太の議論を展開して欲しいものです。
本来議員に性別は関係ありませんから、女性議員だからセクハラを取り上げるというのはただの人気取りでしかありませんが、それも理解出来ないレベルなのでしょう。
私は安倍政権を必ずしも支持している訳ではありませんが、あまりにも野党がお粗末なので、このような見方と意見になってしまいます。
何しろこれからの日本は非常に難しい立場の中での適切な舵取りを要求される状態ですから、マスコミのように面白おかしくワイワイ騒いでいる余裕はないのです。


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