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2016. 8.19.Up Dated. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日銀の資産買入れ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日銀の追加景気対策としてETFの年間買取枠を3.3兆円から6兆円に増額しました。 以前より日銀のETF買入はほぼ毎営業日ごとに買い入れていましたが、8月からは1回の買入額が最大で719億円(以前は362億円)と倍増しています。 これにより株式市場では日経平均で1,000円程度上昇していますが、一方で円高が進んでいることで企業業績に陰りが生じている為に、株式市場の勢いは今一つの感があります。 日銀の資産買入は買うだけで売ることはないので、これを目当てに証券会社などが鞘稼ぎに走っていますが、個人投資家は動いていません。 このように個人投資家が今の相場を冷ややかに見ているのはREITも同じで、REIT市場での投資家別の取引動向を見ると、以下のようになっています。
上の表は、2016年1月の取引金額を100とし、各月の取引金額を指数で表示しています。 網掛けした国内個人の取引金額を見ると、月を追うごとに取引金額が減少し、5月からは100以下になっていて、明らかに他の投資家とは異なった取引になっています。 個人の売買動向は、一貫して大幅売越しになっていますが、5~7月を1月と比べると売買金額は減少していても売越し額は増加していますから、現在の相場は買い時ではなく売りと判断していると考えられます。 表を見ると分かるように、REIT市場でも証券会社が相場を誘導しようと取引金額を増やしていますが、これも日銀のREIT買入れを出口としての動きです。 このように、日銀と証券会社が相場を上昇させようとタッグを組んでいますが、個人はそっぽを向いています。これは国民の正直な反応だとも言えますし、日銀が証券会社とコンビを組むまで落ちたのかという思いもあります。 こういう状況を見ていると、英国のEU離脱と米国の大統領候補の顔ぶれもそうですが、先進各国では国民は政府行政を信用していないと言えるのかもしれません。 |
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