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2015.12.11.Up Dated.
体調管理と住宅環境

 風邪と新型ノロウィルスが流行っているようです。予防には手洗いとうがいの励行程度しかありませんが、私のような講師の仕事をしていると特に体調管理が重要になります。
セミナーは急遽中止するということが出来ませんから、1週間前位から慎重になり、体調には特に気を付けます。
今までセミナーは100回以上行っておりますが、一度も穴をあけたことがありませんので、これから先もこの記録を続けたいと思っています。気が抜けた時が風邪の引きやすい時ですが、これから先はセミナーが詰まっているので、体調管理が必要です。
私は大半が部屋で仕事していますから、外で風邪を移されることは少ないですが、部屋の空調管理には気を遣っていて、加湿機能付空気清浄機と空気清浄機能付エアコンを併用しています。これだと部屋の中のウィルスは殆ど退治できるようで、仮に風邪菌をもらってきても増殖しないので悪化しないようです。
今はこういう機械があるので便利ですが、10年程前は加湿器と普通のエアコンですから、年に2~3回は風邪を引いていました。花粉症ではないので春先なども平気ですが、黄砂に弱いので、これを吸い取ることが出来るHEPAフィルター付空気清浄機を使っています。
幸い私はこのような環境で仕事をしていますが、サラリーマンの方はそうはいきません。
風邪は仕方ないですし、パソコン使用による眼精疲労と肩こり、そして対人関係のストレスと健康を害する要素が多々あります。
あるREITの資産運用会社では、社員の風邪予防のために、業務用の空気清浄機能付加湿器を職場に何台も設置したという話も聞きましたが、今や社員の健康管理も企業の管轄になっているのかもしれません。

話は少し飛びますが、暖房時の湿度調整の必要性は1970年代から言われていて、私も住宅環境での湿度調整については、色々と調べていました。当時三菱電機の技術の方に、エアコンに加湿機能を付けられないのかと聞いた事もあります。
また高級マンションには標準でエアコンを設置しますが、部屋内のサーキュレーションが上手くいかずに、温度分布に偏りが出るという問題もありました。更に部屋の気密度が上昇した為に結露という副作用が生じましたが、内装材に昔の住宅のような調整機能がなく、一層深刻化しました。
これらの問題は、今は大分解決されてきていますが、未だ不十分な面もあります。
今は家電メーカーの技術革新が頼りになっていますが、私がサラリーマン時代はデベロッパーとしてメーカーに働きかけていました。東京ガスの集中暖房システム(TES)も最初に採用して、一緒になって改良を行いましたし、キッチンセットの電気式調理器具(シーズヒーター)もメーカーに注文付けて改良して貰いました。
エアコンにもトライしましたが、今のように機能はなく、せいぜい設置場所を工夫するぐらいでした。
こういう仕事も出来るのでデベロッパーは楽しい部分もありますが、今はどうなのでしょう。
単にゼネコンに発注して販売するだけでしたら、面白くない仕事ですから、私のような人間は続かないと思いますが、そう考えると若い人は忍耐強いのかもしれません。

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