コラムトップ
2015.10. 9.Up Dated.
パソコンと4K動画

 最近は、家電量販店に行くと4Kテレビの展示が主要になっています。
4Kとは現在のフルハイビジョンの4倍の解像度があるようですが、既にパソコンの液晶モニターでも4K対応製品が発売されています。
店頭で4Kテレビを見ても大して驚きませんでしたが、パソコンで4K動画を見るとかなり感動します。
私の液晶モニターは1920×1200が推奨最大解像度ですから、モニターではフルハイビジョンで観ることになりますが、それでも画像の詳細表現に圧倒されます。
YouTubeに4K動画のコンテンツが沢山ありますから、これを試しに見てみると、その詳細な画像に驚きます。
私は目が悪いので、これ程詳細な画像を観たのは10代以来ですから、やはり感動します。テレビと違って、PCモニターはかなりの至近距離で見ますから、4K画像はモニター向きではないかと思う位です。
尤も、4K動画を見るには、パソコン内蔵グラフィックでは無理なので、別売のグラフィックカードが必要になりますので、一般的ではありませんが、マニアであればミドル・ハイレンジ以上のグラフィックカードを使っているでしょうから、それで十分に鑑賞できます。
但し、4K動画を見ていて気付いたのですが、ネット接続速度が問題になります。
コンテンツによっては、下りの受信容量が20~40Mbps必要になりますが、常時この速度を維持するのは難しいのです。
私の光回線は最大200Mbですが、ベストエフォートなので、混雑時は20Mb以下に落ちる時もありますから、この速度だと画像が中断します。
今は最大で下りが2GBになっているようですが、これは公称速度で、実速度で見ると大差ないのかもしれません。
所が、2020年の東京オリンピックには8K放送というフルハイビジョンの16倍の解像度の放送が実現するとのことですが、これは4Kの更に4倍ですから、肉眼以上ではないかと思います。
既に8Kのモニターも業務用で発売されたようですが、一体どんな画像なのか見てみたいものです。
所が、テレビ放送は別としても、ネットを通じた視聴では、現行では不可能です。
必要とする下りの受信容量から単純計算すると、回線速度は1TB(1000GB)が必要とも言われていますから、一般家庭の回線がこの速度になるのでしょうか。
仮に圧縮して送ったとしても、PC側のCPUの処理性能が問題となりますから、簡単には視聴できません。
これからの5年で、一般家庭のネット接続速度が1TB位まで上がるのかは分かりませんが、仮に実現すれば、画像の世界は今とはかなり違ったシーンに変わるのではないかと思います。

Copyright (c) SYC Inc. All rights reserved.