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2015. 9. 4.Up Dated.
ポートフォリオの見直し

 REIT相場が乱高下していますが、この時期には慌てずにREIT投資のポートフォリオの見直しとリストラに着手したいところです。
特に見直す必要があるのは、2012年以降上場したケネディクス・レジデンシャル投資法人からの新興投資法人群です。
新興投資法人群の見直しについては、昨年12月の投資家セミナーから提案していますから、セミナーに参加された方は既に着手しているかも知れませんが、改めて説明したいと思います。

ここでご紹介するのは、新興20銘柄をIPOで購入している投資家の方たちへの助言です。
新興20銘柄全てをIPOで購入している場合、どの銘柄も同じ口数を保有しているとすると、現時点のポートフォリオの平均予想利回りは5.35%/年になっているはずです。
5%超の分配率が確保されているので、今のような調整局面でも比較的余裕がありますが、長期的な視点では、早期に見直して一部の銘柄を売却すると、6.79%/年まで上昇します。
勿論、今の市場での売却は損切も発生しますが、売却益を狙える銘柄もあるので、トータルでは無事売り抜けると思います。
その結果6.79%の利回りを確保できれば、どのような市場変動にも耐えうるポートフォリオになりますから、十分に挑戦する価値があります。
では、具体的にどのような選別になるのか。
セミナーに参加された方は大凡の見当がつくと思いますが、ポートフォリオ利回りが上昇することを考えれば、現時点で平均以下の利回りの銘柄が対象になるのは明らかです。

次に、IPOでも一応選別して購入している投資家の方はどうすれば良いか。
ここでもやはり利回りでの選別が生きますので、遅くても月内にはリストラを完了したいところです。
そして、リストラ完了後は高い利回りと含み益を擁しつつ、余裕をもって買いのタイミングをじっくりと見極めることが出来ると思います。

以前から申し上げているように東証REIT指数の水準が1,600ポイントを切ったところから買場が始まりますから、ここで銘柄を選別して拾うことが出来れば、長期的にも有利なポートフォリオになると思います。

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