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2015. 4. 3.Up Dated.
東証REIT指数の推移

 昨年秋からの東証REIT指数の動向を見ると、2015年1月16日が1,990.45とピークになりました。それでも証券関係者は未だ諦めきれないようで、ポジショントークで再び上昇し2,000ポイント超えを予想したりしています。既に新年度が始まりましたが、短期売買で稼げる局面が減ると成績を上げるのが難しくなりますから、再度上昇する局面を期待しているのだと思います。
どういう予想をするのかは自由ですが、長期投資商品でも短期売買態様でしか見ない姿勢での予想が多いと、NISAは行き場が無くなります。尤も、長期の視点の予測は、現象面だけを追っていては難しいですから、どうしても短期予測に傾いてしまいますので、結果として我田引水の見通しがメインになってしまいます。

一方、2015年の第1四半期の東証REITの推移を見ると、
1月の月間平均値 1,939.53ポイント
2月の月間平均値 1,863.36ポイント(前月比▲4%下落)
3月の月間平均値 1,857.83ポイント(前月比▲0.3%下落)
そしてピークが1月16日の1,990.45で、ボトムが3月12日の1,809.26ですから、上下の差もかなり大きくなっています。
この推移を冷静に見れば、今後はピークの更新よりはボトムの更新の可能性が高いですから、第2四半期の平均値はより1,800ポイントに近づくと考えられます。

このように書くと、単なる現象面での予測のように思われますが、この背景には色々な分析結果があるのです。既にHPに告知されていますが、4/23のJ-REIT実務セミナーに向けて色々な分析を行っていて、個別銘柄の今後の動向も予想範囲に入っています。また銘柄の財務分析指標や個別物件の稼働率・賃料動向等のデータを使った分析が主流になり、添付データも専門的となる予定です。
一方、個人投資家の方にも分かり易いセミナーは別途6月に行う予定にしています。今回も昨年12月の投資家セミナーで予測した内容に近い展開になっているので、半年毎のセミナー実施になりますが、もしかしたら2015年下半期に一波乱ありそうな予感がします。
未だ予感の段階なので何とも言えませんが、もう少し分析を進めてより具体的な見通しを立てていこうと考えています。

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