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2015. 1. 9.Up Dated.
明けましておめでとうございます

 年が明けて2015年になりましたが、私は正月に風邪を曳いてしまいました。それでも正月明けに締切の原稿を2本送らなくてはならなかった為に、原稿を仕上げるまではと頑張って仕事をしたので、原稿を送った5日以降に症状が悪化しました。やはり風邪というのは気持ちの持ちようということもあるようです。
私は毎日外出する訳でもなく、人混みに出る機会も少なく、部屋で仕事をしていて室内の温度を湿度を保っていますから、部屋に居る限り風邪を引くことはありませんが、それでも風邪を移されることがあります。特に今年は風邪が流行っているようですし、無理すると長引くようなので皆様もお気を付け下さい。

さて年末から年始にかけて2015年のREIT市場の予想という取材がいくつかありましたが、今年は霧が掛かっているようで見通しが良くありません。
昨日東証REIT指数が1,921.33ポイントを示し、年明け後も続伸の様相を呈していますが、恐らく外国法人の買い越しの勢いが強いためだと考えられます。
2006年〜2007年のファンドバブル期もそうでしたが、外国法人による過熱取引によって相場が上昇し、サブプラムローン問題とリーマンショックによって暴落を経験しましたので、国内投資家は懐疑的に今の相場を見ていると思えます。
海外資金の流れは読み難く、国内とは関係のない事象で急に売りに転じたりしますので、先行きは常に不透明感が伴います。特にREITのような配当型投資商品では、数年分の配当金を上回る投資口価格の変動があると、商品特性が消されて、株式のような短期売買型投資商品と同じになってしまいます。
投資市場にとってもこの状況は好ましくなく、商品特性の違いによってポートフォリオを組んで、リスクヘッジをする投資が成り立たなくなります。
今は国債価格も上昇し、株式もそしてREITも価格が上昇していますから、どれに投資をしても価格変動リスクが高くなっている状態です。
本来こういう時は投資を控えて様子見に徹するのが賢明ですが、投資信託や証券会社は仕事ですからそうはいきません。 その点個人投資家は自由に動けますから、今の状況を冷静に見てリスク重視の投資態様を採るのが賢明ではないかと思えます。

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