コラムトップ
2011.12.09.Up Dated.
ブラック・フライデー
 
 私がこの言葉を知ったのは、米国AMAZONからのセールを知らせるメールでした。
感謝祭の翌日のことを指すようで、この日は多くの店舗が早朝から営業を開始し、割引セールが行われるそうです。割引率も50%オフになる物も多く、この日に買い物をする人が殺到することで、特別な呼び方をされるようです。
これらはネットで調べれば分かりますが、私が定期的にチェックしている海外のブログでも書かれていて、その凄さが報告されています。
米国人は買い物好きと言われていますが、この旺盛な購買意識が、米国の景気、ひいては国際経済を引っ張っていると言えます。最近ではこのブラック・フライデーに続いて、サイバー・マンデーと言う言葉もあるようで、感謝祭の休日明けの月曜日にネットで買い物をする人も多くなっているようです。
日本では、こういう日はなく、○○セールとか年末バーゲンですが、依然としてデフレが続いているので、ネットで家電品を検索すると希望小売価格の50%以下になっている商品もかなりあります。
海外サイトのネットショッピングを利用すると分かりますが、日本の物流の迅速さと確実性は際立っていますから、日本もネットショッピングで民間消費をもっと盛り上げるという政策を採っても良いと思います。
ネットショップは政治家にとって票田になり難い為に、実店舗の小売業に傾斜しがちですが、これだけ物流が整備されていれば、店舗の固定費が小さく、過剰在庫を抱えないネットショップが有利なのは明らかです。
また商圏も実店舗とは比較にならない程広がりますから、ニッチな商品も取り扱えるはずですが、この点では日本は未だ進んでいません。
米国のサイトには、マニア向けの商品も数多く、日本に比べると選択の幅がありますが、日本では未だそこまで行っていません。ヤフーオークションを見ても、実店舗の同じ程度の価格で出品している物も多く、中途半端な状態を脱していません。
それでも我が家では全員がネットショッピングを利用していて、海外からの購入もしていますから、既にTPP化しているとも言えます。勿論、生鮮食料品等の最寄品はネットより実店舗になりますが、買回り品はネット優位ですから、こういう時代に合わせた消費政策が求められているのだと思います。

Copyright (c) SYC Inc. All rights reserved.