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2011. 1.11.Up Dated.
仕事と働き方

 毎週コラムを更新していますが、2011年最初のコラムは1月11日になりました。
カレンダー通りであれば1月7日ですが、年末・年始に仕事が立て込んでしまい、正月ものんびりとしていられませんでした。
正月3ヶ日も仕事をしていて、定期連載原稿、雑誌社からの依頼と2件のセミナーの準備があり、この連休で漸く目途が立ったぐらいです。
こう書くと如何にも忙しいように聞こえますが、実態はそうでもありません。
私のような仕事は、一定期間に集中するのが常で、万遍なく来るのではありませんから 偏在性業務です。従って、スポット的な仕事がないと、デイリーなデータ収集と分析の業務だけですからそれ程の長時間労働にはなりません。

こう書くと怒られそうですが、私はサラリーマン時代から会社に行くのが嫌でしたし、会議打ち合わせの類も億劫でした。
でも仕事は好きでしたから、担当したプロジェクトでは休みも返上しましたし、寝る時間も削りました。
私の信条は、他人の倍は仕事し、他人の4倍は考えるという事でしたから、仕事人としては劣るとは思いませんが、サラリーマンとしては失格のようでした。
ある時、上司に、会議や打ち合わせも重要な仕事だし、他人とのコミュニケーション(付き合い)も仕事なんだ、君はそれを仕事と思わないのが欠点だと言われました。
どちらが正論なのかは分かりませんが、兎に角、通勤と嫌な会議から解放された今の仕事が性に合っています。
尤も、多くのサラリーマンが通勤と会議には辟易していると思いますが、それを仕事として考えられるか、枝葉として見るかによって適格性に差が出ます。
SOHOという言葉が日本に入った時に、私を自宅勤務にして欲しいと申し出た事があります。総務課長から、君の仕事振りに対して懸念はないけど、それでは出世しないと言われましたが、私は出世よりも仕事がしたいと返事しました。
今考えてみると、仕事の成果で自己実現するか、役職で自己実現するかの差のようですが、今のサラリーマンはどうなのでしょう。
私の世代は多くがリタイアになりましたが、残っている人は役職で自己実現した方達のようです。
確かに、経済的には後者の方が潤うと思いますが、振り返ってみて背中に寒い風が吹くような気がしますが、そこまでの役職に達したことのない私には分かりません。
働き方というのは一つのパターンだけではないと思いますし、自己実現の欲求は誰にでもあると思いますので、仕事というのをもう少し突き詰めて考えてみるのも、これからの日本にとっては必要なのではないかと思っています。

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